0歳から6歳の子どもが嘔吐した際の対応法をみてみましょう。嘔吐は様々な原因で起こりうるため、冷静に適切な対応をすることが重要です。
1. 安全を確保する
体位を調整
子どもを横向きにして、嘔吐物が気道を塞がないようにします。
呼吸の確認
嘔吐後、子どもがしっかりと呼吸していることを確認します。
2. 清潔に保つ
清掃
嘔吐物をすぐに清潔な布やペーパータオルで拭き取ります。
子どもを清潔に
顔や口の周りを水または湿らせた清潔な布で拭き、必要であれば着替えさせます。
3. 水分補給
小さな量から
嘔吐後、子どもが脱水状態にならないよう、少量の水分を頻繁に与えます。
経口補水液の使用
状況に応じて、経口補水液を与えることを検討します。
4. 様子を見る
安静にさせる
嘔吐が一度きりであれば、子どもを安静にし、様子を見ます。
症状の記録
嘔吐の回数や他の症状(発熱、下痢など)がある場合は記録します。
5. 栄養
食事の調整
嘔吐後は消化の良い食事を少量ずつ与えます。BRATダイエット(バナナ、ご飯、アップルソース、トースト)が推奨されることもあります。
6. 医療機関の受診
重篤な症状の場合
繰り返し嘔吐、脱水症状、活力の低下、痙攣などが見られる場合は、直ちに医療機関に連絡します。
7. 保護者への報告
情報の共有
嘔吐の状況や子どもの現在の様子について、保護者に詳細を報告します。
これらの対応法は基本的なガイドラインですが、子どもの状態や症状に応じて適切に対応することが重要です。状況によっては、迅速な医療介入が必要になることもあります。
嘔吐をした際のチェックポイント
1. 嘔吐の頻度と量
頻度
嘔吐が一度だけか、それとも繰り返し起こっているかを確認します。
量
嘔吐物の量が多いか少ないかを観察します。
2. 嘔吐物の性質
色
嘔吐物の色を確認し、異常な色(緑色、黄色、赤色など)がないかをチェックします。
内容物
食べ物のかたまりが含まれているか、液体のみかを確認します。
3. 他の症状の有無
発熱
発熱が伴っているかどうかを確認します。
下痢
下痢が同時に起こっているかどうかをチェックします。
脱力感
子どもが普段よりも元気がないか、活動量が減っているかを観察します。
4. 脱水症状
口の乾燥
口の中が乾燥しているかどうかを確認します。
泣いても涙が出ない
特に乳幼児の場合、泣いても涙が出ない場合は脱水症状のサインです。
尿の量
尿の量が普段よりも少ない、または尿の色が濃いかどうかをチェックします。
5. 食べ物や新しい薬
最近の食事
嘔吐の前に食べたものに問題がなかったかを考慮します。
新しい薬
最近、新しい薬を始めたり、既存の薬の量を変更したりした場合は、それが原因かどうかを検討します。
6. 環境や最近の活動
周囲の人
家族や周囲の人に同様の症状がないかを確認します。
最近の活動
最近、公園やプールなど、外出先での特定の活動が嘔吐の原因になっている可能性があります。
これらのチェックポイントを通じて、嘔吐の原因を特定しやすくなります。ただし、症状が重い場合や改善しない場合は、迅速に医療機関への相談をお勧めします。