5歳の子供は、物事の理解が深まり、好奇心が旺盛です。言語能力が向上し、豊かな表現力を持ちます。社会性が発達し、友情や協力を重視します。運動能力も向上し、様々な遊びやスポーツに積極的に参加します。学びに対する興味が高まり、自発的に学習や探求を始めます。
一般的な5歳児の成長の目安は、以下の通りです。
身体・運動機能
長い距離を歩けるようになり、歩く速度も速くなります。身体能力の発達によって跳び箱、鉄棒、マット運動、ボール遊び、縄跳びなどいろいろな運動を積極的に楽しめるようになるでしょう。
また、ルールを理解する力も伸び、リレー、サッカー、ドッジボールなどのルールを理解して楽しめるようにもなります。園庭や公園ではブランコ、ジャングルジム、雲梯、登り棒などの高度な遊具を使いこなせるようになる時期です。
高度な運動ができるようになることでケガをするリスクも生じますが、注意力が発達し、周りをよく見たり自分の能力を把握したりして、危険を回避する力も身に付くでしょう。
工作面では、手先や指先がより器用になり、ハサミで複雑な線を切ったり、折り紙や粘土、廃材などさまざまな材料を使い、いろいろな作り方をしたりできるようになります。
言葉・知能
5歳児になると、大人とほぼ対等な会話ができるようになります。語彙がますます豊富になり、考える力や記憶力も発達するので、なぞなぞやしりとり、連想ゲームなどの言葉遊びを楽しむこともできるでしょう。
文字に対する興味や関心が出てくる時期でもあり、ひらがなや数字を書いたり読んだりできるようになります。
大きさ(大小)・量(多い、少ない)・重さ(重い、軽い)・高低などの区別ができたり誕生日や記憶したり、虫や車の種類などを豊富に覚えたりなど、大人が驚くほどの能力を発揮することも珍しくありません。
人の話を集中して聴けるようになり、よく理解もできるようになります。
見通しを立てて行動したり、の予定を理解したり、必要なものを自分で準備するというようなことができるようにもなる年齢です。
季節、日にちや曜日、年などもほぼ理解できるので、経験した出来事などを時系列も含めてしっかりと人に伝えることもできるようになってきます。
想像力や表現力も増すことで、いろいろな形や人間、建物、風景など目に見たものや考えたことを自由に絵で表現したりできるようにもなるでしょう。
社会性・基本的生活習慣
我慢する力や協調性など社会的に必要な力が育ち、友だちと協力して物事に取り組めるようになる年齢です。思いやりの気持ちも育ち、「困っている友だちに声をかける」「できないことを教えたり手伝ったりする」「年下の友だちをかわいがる」などのことが自然にでき、喜びを感じるようになります。
人が喜ぶことや嫌がることなどを考える力も育ち、感情をある程度コントロールできるようにもなっていくので、4歳児に比べて友だちとのトラブルはだいぶ減っていくでしょう。
基本的生活習慣では気温に応じて衣服の調節をしたり、うがいや汗の始末をしたり、言われなくても身の回りのことを自分で気づいて行うことができるようにもなります。
食事では、こぼさずに食べられるようになるだけではなく食事のマナーもしっかりと身に付き、配膳や掃除も自分でできるようになります。