打撲は皮膚の下の組織が損傷するけがで、主に腫れや痛み、あざ(内出血)が現れます。
対応は比較的簡単ですが、重症度によっては医療機関の受診が必要になることもあります。
打撲の初期対応
1. 安静にする
まず、お子さまを安全な場所に座らせ、けがをした部位を動かさないようにしてください。安静にすることで、痛みを軽減し、腫れの悪化を防ぎます。
2. 冷やす
けがをした部位に対して、冷たいもの(アイスパックや冷凍したジェルパック、冷たい水で濡らしたタオルなど)を布でくるんで10〜20分間当てます。これにより、腫れや痛みを和らげることができます。冷やす際には、直接皮膚に冷たいものを当てないようにしてください。また、15〜20分ごとに冷却を中断し、皮膚に休息を与えます。
3. 圧迫する
腫れを抑えるために、圧迫包帯を使用して患部を軽く圧迫することが効果的です。ただし、圧迫が強すぎると血行が悪くなる可能性があるため、圧迫は軽く行ってください。
4. 患部を高くする
可能であれば、けがをした部位を心臓よりも高い位置に保つことで、腫れを最小限に抑えることができます。
その後の対応
1. 痛みの様子を観察する
打撲の痛みは通常、数日で改善します。しかし、痛みが長引く場合や患部に明らかな変形が見られる場合は、骨折などの重傷である可能性があるため、医療機関での診察が必要です。
2. 安全な遊びを促す
けがの回復中は、お子さまが激しい運動や危険な遊びを避けるように指導してください。
注意点
- 0歳から6歳のお子さまは、自分の痛みを正確に伝えることが難しい場合があります。そのため、お子さまの反応や行動を注意深く観察し、不機嫌になったり、通常と異なる行動をとったりしていないかチェックしてください。
- 氷は直接皮膚に当てると凍傷を引き起こす可能性があるため、常に布などで包んでから使用してください。
打撲の深刻さと具体的な状況をしっかりと評価し、適切な応急処置を施すことが大切です。一見元気に見えても、常に注意深く観察することが必要です。