保育マニュアル

2歳の発達段階と特徴


2歳の子供は、言語能力や運動能力が飛躍的に発達し、独立心や自己主張が強くなります。単語や短い文を使って自分の意志を表現し、自己を理解し始めます。好奇心旺盛で探求心が高まり、自分で物事を試したり学んだりすることが多くなります。また、他の子供との遊びを楽しむ一方で、時には我がままな行動を示すこともあります。

2歳児の成長の目安は、一般的に以下の通りです。

身体

1歳児の頃に身体機能や足腰の力が大きく発達し、つかまり立ちから歩行ができるようになりますが、2歳児ではさらに体力や筋力が発達し、歩行が安定します。歩行が安定することで階段の昇り降りもスムーズになり、走ったりジャンプしたりすることもできるようになる時期です。

ほかにも平均台を渡ったりボールを投げたりなどの全身を使ったさまざまな運動ができるようになり、簡単な運動遊びも楽しめるようになります。

指先の感覚が養われることで、細かい作業が徐々にできるようになったりスプーンやフォークを使って上手に食べられたりするようにもなります、排泄機能が発達することで尿意がわかり、排泄の自立に向かう年齢です。

言葉

語彙が増え、2語文~3語文へと少しずつ文章を話せるようになります。見たこと、感じたことなど自分の気持ちを言葉で表現でき、大人との会話もスムーズになるでしょう。

2歳後半になるとさらに言葉が増え、自分から進んで楽しそうに話す場面が多く見られます。また、好奇心がますます旺盛になり、大人に対して「これ、なあに?」「どうして?」など質問することが多くなるで時期です。

気持ち

1歳の頃に芽生えた自我が大きく発達し、いろいろなことを「自分でやってみたい!」という気持ちが育ちます。うまくできないことでも、なんとかして自分でやろうとする姿も見られるようになるでしょう。

しかし、まだ自分の気持ちをコントロールすることが難しく、できない悔しさから泣いたり甘えたりすることも多くある時期のため、温かく見守ることも必要です。

自分でチャレンジしたことが成功したときの喜びは大きく、成功体験の積み重ねで大きな自信へとつながり、自立心や自発性が芽生えていきます。

基本的生活習慣

言葉の発達とともに気持ちも成長し、「おはよう」「ごめんね」「いただきます」などの簡単な挨拶ができるようになります。

また、少しずつ1人で食事が上手にできるようになったり尿意や便意がわかるようになったりする時期です。排尿や排便を言葉で知らせて、トイレで排泄ができるようにもなっていきます。

衣服の着脱や手洗い、使った遊具や用具の片付けも自分でやるようになるでしょう。

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