子どもの嚙み癖を直したい
子育てノウハウ
2023.10.07
目次
子どもの噛み癖について
自分の思い通りにいかないことがあったとき、お友達とケンカになったとき、わけもなく突然、こんなときに噛みついてしまう癖のあるお子さんはたくさんいらっしゃるかと思います。周りの子にケガをさせてもイヤだし、注意してもなかなか直らない…と悩まれていませんか。
噛み癖の対象が「物」ではなく「人」の場合、保育園や幼稚園などでトラブルになってしまう可能性もありますよね。
この子どもの噛み癖についての理由や対処法について簡単にご紹介させていただきますので参考にしてみてくださいね。
噛んでしまう原因は
まず子どもの噛み癖の原因として考えられるのは、歯が生え始めたときは歯茎がかゆいため噛んでしまうことが考えられます。噛んだ時の感触が心地よく感じるため噛んでしまうようです。
少し大きくなったときの理由として考えられるのは、まず甘えたいときやじゃれたいときに噛んでしまうといったことがあります。楽しく遊んでいたのに噛まれたなどの経験はありませんか。それはこういった感情によるものです。
子どもは感情をうまく言葉で表現することが苦手で、怒り、不安、興奮などの感情や欲求を伝えるために噛んでしまうことがあります。少しずつ話せるようになってきてもまだ完全に気持ちを伝えることが出来ず、「このおもちゃは今私が遊んでいたのに」、「一緒に遊びたいのに遊んでくれない」などといった欲求などを噛むことで表してしまうことがあります。
また、ケンカになったときも噛んでしまうことがあります。叩いたり、蹴ったり、時には噛みついてしまったりと攻撃の手段のひとつとして使われてしまいます。
噛んでしまったときの対応
では、噛んでしまったときの対応はどうしたらよいのでしょうか。
まず噛んでしまった理由を聞いてあげること。そして、言葉で伝える方法を教えてあげること。
このときに決して感情的に怒ってしまうのはやめましょう。怒りっぽい反応は子どもに不安を与え、問題を悪化させることがあります。まずは子どもの気持ちに寄り添い、泣いているのであれば抱っこしたり、泣き止むまで落ち着かせてあげて、あとで理由を聞いても構いません。その後にきちんと噛むことはいけないことだと伝えてあげましょう。
もし、感情を言葉にできず代わりに噛むことで感情を表現しているとわかった場合は、どのような言葉で相手につたえたらいいか、具体的なフレーズを教えてあげるのはとても効果的です。「おもちゃで遊びたいときは、かしてって言うんだよ。」「遊びたいときは、一緒にあそぼうっていうんだよ」など、場面にお応じてどう伝えたら良いのかを教えてあげると、同じシチュエーションになった場合に言葉で伝えられるかもしれません。
最後に噛まれた相手は痛い思いをしていることを伝えること。
噛んでしまった相手に「ごめんなさい」を言えるように伝えましょう。「ごめんなさい」の仕方を教え、相手の感情や痛みを尊重することができるようになることは、噛んだあとの対応だけでなく、さまざまな場面で重要になるコミュニケーションスキルです。
噛まれたときの対応
噛まれたときの対応方法としては、まず痛い想いをしているのでその気持ちを受け止めてあげましょう。
そしてその後に噛まれた場所を冷やします。流水で噛まれた場所を冷やし、その後冷却シートなどで冷やしてあげるのが良いでしょう。
根気強く伝えよう
子どもの噛み癖は個人差があり、すべての子どもに当てはまる対処法はありませんが、すぐに直るものではないため根気強く理解するまで伝え続けることが必要となります。決して感情的に怒るのではなく、理由などを伝え徐々になくしていくようにしましょう。
また、噛み癖が慢性的で重度の場合、保護者だけで解決しようとせずに専門家に相談することをおすすめします。
専門家に相談し、適切なアドバイスや治療を受けて、子どもをサポートしていくことも大切です。