「パパいや!ママがいい!」パパいや期の上手な乗り越え方

子育てノウハウ

小さいお子さんのいるご家庭では、「パパいや!ママがいい!」という言葉を聞くことがあるかもしれません。子どもの言うこととはいえ、少し切なく感じてしまうパパは少なくないでしょう。
しかし、これは子どもの成長過程の一部であり、心配する必要はありません。
そんな、子どもがパパを嫌がる時期、いわゆる「パパいや期」の原因や、乗り越えるための効果的な方法について詳しくご紹介します。

 

なぜ子どもは「パパいや!」と言うのか?

まず、子どもが「パパいや!」と言う理由を理解することが重要です。この時期には、以下のような要因が考えられます。

1. ママとの絆が強い: 乳幼児期は、特にママとの身体的・感情的な結びつきが強くなります。母乳育児や育児休暇などの影響で、子どもはママに対して安心感を抱きやすくなります。

2. 慣れ親しんだ環境: 日中、ママと過ごす時間が長いと、ママが「安全な存在」として定着します。そのため、知らない場所や状況で特にママを求めることがあります。

3. 言葉や感情の表現が未熟: 子どもはまだ自分の感情をうまく表現できません。「パパいや」という言葉は、単に慣れ親しんだママを求める表現の一つであり、パパが嫌いというわけではありません。

 

パパができること

この時期を乗り越えるために、パパができることをもう少し詳しく見ていきましょう。

1 一貫した愛情表現

子どもが「パパいや」と言ってしまうと、パパとしては傷つくこともあるかもしれません。しかし、重要なのはその場で感情的にならず、一貫して子どもに愛情を示すこと。
たとえ拒否されても、笑顔で子どもに接し、抱きしめたり、やさしく話しかけたりすることで、子どもは少しずつ安心感を覚えます。パパが「嫌われている」と感じる必要はありません。子どもにとって安心できる存在であることを、繰り返し示すことが大切です。

2 子どもとの時間を増やす

パパが仕事で忙しい場合でも、できる限り子どもと一緒に過ごす時間を増やしましょう。たとえば、毎晩の寝かしつけをパパが担当する、週末はパパと一緒に公園に行くなど、日常の中で「パパとの時間」を作る努力をしてください。

3 日常の世話をする

日ごろから積極的に子育てに参加することが大切です。
お風呂に入れる、おむつを替える、ご飯を食べさせるといった基本的なケアをパパが担当することで、子どもはパパを頼れる存在として認識します。

4 子どもの気持ちに気づく

子どもが何を感じ、何を求めているのかに敏感になることも重要です。言葉でうまく伝えられない年齢の子どもでも、表情や行動でサインを出しています。
子どもの気持ちに寄り添い、「どうしたの?何が嫌だったの?」と優しく問いかけることで、子どもが自分の感情を表現する助けとなります。

5 楽しい体験を共有する

子どもとパパが一緒にポジティブな体験を共有することも、関係を深めるのに役立ちます。
例えば、一緒に新しい遊びを考えたり、家族旅行で楽しい思い出を作ったりすることで、子どもはパパとの時間が楽しいと感じるようになります。

6 忍耐と理解

子どもの気持ちは日々変わるものなので、すぐに結果を求めないことが大切です。今日「パパいや」と言われたとしても、明日には「パパと遊びたい!」と言ってくれるかもしれません。
子どもが心を開くまでには時間がかかることもありますが、その間も一貫して優しく接することで、子どもは次第に安心感を持つようになります。

 

ママの協力がポイント

パパが積極的に育児に関わることをサポートするためには、ママの協力も必要です。

1. パパの役割を強調する: 子どもに対して「パパも大好きだよね」といった言葉をかけたり、パパが子どもにとって大切な存在であることを強調しましょう。

2. パパに任せる時間を作る: ママが少し外出するなどして、パパが子どもと過ごす時間を増やす機会を作りましょう。その間、パパに任せることで、子どももパパとの時間を楽しむことができます。

3. ポジティブな話題を共有する: 家族の時間を楽しんでいる姿を見せたり、パパが得意なことを子どもに紹介することで、パパへの興味を引き出しましょう。