子どもの不安に寄り添う方法4選

子育てノウハウ

2024年の年明け早々大変な災害や事故が起き、不安を感じたり胸を痛めたりしている人は多いでしょう。大人にとっても大変ショックな出来事ですが、子どもはなおさらです。特に、繊細な子どもは、非常に大きなショックを受けるでしょう。

 

今回は、災害や事故の影響で不安を感じている子ども達に寄り添い、安心できる対処法を紹介します。

 

①不安な気持ちに共感する

子どもが不安がっているときに「大丈夫」と声をかけることがあると思いますが、まずは不安な子どもの気持ちに共感しましょう。

実際に大きな地震を経験したら、その後大きな被害はなくても「また揺れるのではないか」と不安に思うのは当然です。地震を経験していなくても、テレビのニュースで地震の瞬間や被害状況の映像を見ると、見たことや体験したことがない状況が理解できず、心配になるのも無理はありません。

そんなとき「大丈夫」と言われても、すぐに不安が解消できない子もいます。まずは「心配だね」などと子どもの気持ちに共感する言葉をかけましょう。「お母さんも心配だけど、ずっと一緒にいるよ」などと子どもの気持ちに共感しつつ、安心できるような言葉をかけることが大切です。

「そんなに心配することないよ」などと子どもの不安な気持ちを軽く扱ったり、「泣かないで」などと心配な気持ちから起こる子どもの行為を否定するような言葉をかけたりするのはやめましょう。

 

②スキンシップを取る

手をつないだりハグしたり、膝の上に座らせるなど身体と身体が触れ合うスキンシップを取りましょう。

子どもは不安なとき、親の身体が触れているだけで大きな安心感を得ます。言葉よりも手をつないだり抱っこしてもらったり身体を密着するだけで気持ちは安定するでしょう。低年齢のお子さんはもちろんですが、小学生や中学生になっても非常時には心細い気持ちになって親と触れ合いたいと思う子もいます。「年齢が高いから大丈夫」と決めつけず、スキンシップを取ってあげてください。

すぐ隣にいられない場合は、できるだけ子どもから見える場所にいるように心がけることも大切です。

 

③楽しいことをする

子どもの気がまぎれるように、楽しい話をしたり遊んだりしましょう。

大人も不安に思っていると、楽しいことを話したり遊んだりする気分にはなれないでしょう。笑顔になることも、難しいかもしれません。しかし、無理にでも楽しいことを考えたり子どもを笑わせようとしたりすることで、いつしか大人の不安も薄れることもあります。

大変なときこそ、楽しいことを考えるようにしてみてください。

 

④テレビのニュースを見せない

映像によってショックを受けないよう、子どもにはテレビのニュースを見せないようにしましょう。

大人は、ニュースで現在の状況を知ることが必要です。しかし、子どもの中には大きな災害や事故の映像を見ることで、非常に大きなショックを受けてしまう子がいます。子どもがいるときはテレビを消して、子どもが悲惨な映像を目にしないよう配慮しましょう。

子どもがいるときは、スマホを使ってインターネットやSNSで情報を得ることがおすすめです。

年齢や性格によっては、映像を見ても平気な子もいます。その場合は、映像を基に災害について親子で話し合うこともよいでしょう。しかし、最初は平気でも見続けているうちにショックが大きくなる子もいます。「うちの子は平気」などと過信せず、子どもの様子をよく見ながら無理をさせないように心がけましょう。

 

まとめ

災害や事故などの影響で、子どもが不安になっているときの対処法を解説しました。子どもが不安を感じているときは、安易に「大丈夫」と声をかけるよりも子どもに寄り添いながら気持ちに共感することが大切です。そして、気がまぎれるような工夫をしましょう。すぐに子どもの不安が解消されないかもしれませんが、親の存在こそが子どもにとっては最も安心感を与えることを忘れず、大変なときこそ親子一緒に乗り越える気持ちで過ごしてください。