TVで流れる紛争のニュース、子供が怖がったら・・・

子育てノウハウ

2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻を開始しました。
いつまで続くのか分からないまま、日々流れてくるニュースが惰性のように感じてしまう怖さ。そんな思いをしている保護者の方も多いでしょう。
そんな中、2023年10月にはハマスがイスラエスを奇襲しました。
さらに悲惨な画面が日々テレビから流れてくるようになり、消したくなりますが、でもこれが現実。
大人として、子供には見せたくないのは理解できますが、目を背けるものどうか・・・悩んでしまいますし、答えは見つかりません。
共に背景が複雑で、大人でもうまく説明ができないかもしれません。
子供から紛争のニュースについて何か聞かれたら、大人として、保護者として、どんな受け答えをしたら良いのでしょうか。

子供に紛争やニュースについて聞かれたら

子供は日々園や学校で「周りのお友達と仲よくしましょう」と言われていることでしょう。でもテレビの中では大人同士が武器を使って争っている・・・
疑問に思うのは当然でしょう。
子供から「どうして世界中で争いが起きているの?」と聞かれた場合、子供の年齢と理解度に合わせた答えをすることが重要です。
争いが起こるのは、人々が異なる考えや欲求を持っていること、そしてそれが解決されないまま、お互いが譲れない状況になることが原因のひとつ。
このこと、例えば「おもちゃの取り合い」など子供でも分かりやすい例を使ってやさしく説明してあげましょう。
ただい、複雑な背景であり話題であるため、子供の感情や心の変化考慮し、善悪や他者への思いやりについても教えることが重要です。
紛争はお互いそれぞれが正義を主張しています。子供達が理解できる形で、協力や対話の重要性などについても話してみてください。

子供が不安や恐れを感じている場合、どうしたらいい?

子供が紛争のニュースを見て怖がった場合、まずは子供の心に寄り添って感情を受け入れてあげましょう。
子供が怖いと感じるのは当然で、親も怖いと感じていること伝えましょう。
でも今自分達が住んでいる所は、紛争は起きていないし安全な場所だ、ということも伝えて、大丈夫だよと寄り添ってあげましょう。
そして保護者や先生方を含め、周りの大人たちが安全を守るために日々尽くし、努力していることを説明しましょう。
子供達の感情を受け入れ、怖いと感じる時にはいつでも「怖い」と言ってよい、と伝えることも効果的。理解してあげることが大切です。
しかし、うそはいけません。「争いなんか何も起きていない」とか「自分達には何も関係がない」などと伝えるのは慎みましょう。

争いのニュースを見ながら子供とどうコミュニケーションを取るか

紛争のニュースを見る時は、子供の質問に耳を傾け、何か興味を示したらやさしい例を挙げて説明しましょう。
また「〇〇ちゃんだったらどうする?」「〇〇ちゃんだったら△△ちゃんに何て言う?」などと質問してみるのもいいでしょう。
もし子供が暴力的な方法を提案して来たら、決して暴力では解決しないことやさしく伝えましょう。
問題を解決するための方法や希望を見つけるためのアプローチを話し合うことで、子供たちも争いを無くすための積極的な働きかけは何かを考えることができるかもしれません。

子供達が平和な世界を築くために大人ができること

子供たちが将来、紛争を避ける大人になるためには、大人が手本を示すことが重要です。
大人たちの行動や言動で他者との尊重や協力を示していれば、子供は自然とその背中を見て育つでしょう。
他者との違いを認めることや対話の重要性、そして問題解決にはどうした良いかなど、難しいかもしれませんが、大人も試行錯誤でいいので、伝えていきましょう。
平和への努力や協力を重視する価値観を子供たちに伝えていけたらいいですね。