「イクメン」はもう古い!令和では男性の家事育児は当たり前
子育てノウハウ
2023.11.30
日本において、「昭和」と呼ばれる時代には、男性が仕事に出て家計を支え、女性が家庭で家事や育児を担当することが一般的でした。
この時代の日本社会では、男性が働きに出て経済的な面を支え、女性が家庭における家事や育児、近所や親族とのコミュニケーションを担うことが一般的でした。
その時代背景は、経済成長や価値観の違いなどから生まれたものでしたが、その一方で、家庭内での男女の役割分担に一定の固定観念が存在し、長い間一方的な男女別の責任の分担が定着していました。
目次
女性の社会進出が進むにつれ生まれた「イクメン」という言葉
しかし、近年、社会は大きな変化を遂げています。共働き世帯が増加し、女性の社会進出が進む中で、男性も家事や育児に積極的に参加する動きが見られるようになりました。
これは家族内での協力と責任の分担が昭和の時代と変わりつつあるきざしであり、そこから「イクメン」という言葉が生まれました。
男女ともに社会の一員として家庭人としての役割を担う
「イクメン」とは、仕事をしながら家庭における家事や育児にも積極的に参加して役割を果たそうとする父親を指す言葉であり、その役割は単なる「妻の手伝い」というものではなく、家族との強い結びつきや絆を深めるための積極的な行動を表しています。
これは、育児や家事を母親と同じくらい重要な役割として捉え、共に家族の責任を担おうとする思いを示しています。
海外では「イクメン」なんていう言葉すらない国もある
一方、海外では男性が家事や育児に参加することは、特別なことではなく、当たり前のこととして受け入れられています。
このような国々では、「イクメン」に相当する特別な言葉は存在しません。
男性が家庭内で協力し合い、家事や育児を分担することは、家族の一員としての当然の役割であり、家族全体の幸福を築くための一環です。
このような文化的な背景を持つ国には「イクメン」という言葉すらないのです。
「イクメン」が増え、当たり前になりつつある日本
そして、現在の日本の「令和」時代においては、男性が家事や育児に積極的に関わることが当たり前になりつつあります。このことから、「イクメン」という言葉に対して違和感を持つ男性が増えています。
彼らは家族の一員として時間を共有し、お互いに助け合いながら家事や育児をこなすことを当たり前と考えるようになっています。
この変化は、家庭内での男女の役割分担の見直しを促し、家族の間に新たなつながりを構築するとても良い築く機会。
男性が家事や育児に積極的に関わることで、子どもたちにとっても父親との絆が強くなり、「男性でも家事や育児をするのは当然」という環境下で育つことでのメリットはとても大きいです。
家族全体がより強い結びつきで一体感を持つことができるようになるでしょう。
日本社会においては、「イクメン」という言葉は、新しい時代における父親の役割を示すものとして、社会に浸透してきています。
そして、令和の時代、その言葉は死語になりつつある?らしいのです。
すでに令和の若い世代では「イクメン」は死語?
明治安田生命保険が6歳までの子どもがいる家庭にアンケート調査を行いました。(※2023年10月21日朝日新聞朝刊より)
それによると、子育て世帯では男性の育児参加がもはや当たり前である、ということがうかがえたそうです。
「自分自身がイクメンだと思うか?」という問いに対し、「思わない」「どちらかというと思わない」という意見が57.1%もあったとのこと。
理由として最も多かったのは「男性の育児は当たり前でイクメンという言葉自体に違和感を覚える」というものでした。
もはや祖父母の世代と若い夫婦世代では、家庭や社会での男女の役割がフラットになってきている証拠ともいえるかもしれませんね。