食中毒に気を付けよう
子育てノウハウ
2023.10.17
目次
食中毒の予防法
秋も深まりこれから冬にかけて寒くなっていきますが、そんなときに注意していただきたいのが食中毒。食中毒と言えば夏の時期に注意が必要と思っている方が多いのですが、実は冬の時期も注意が必要です。そこで今回は食中毒の予防法について簡単にご紹介しますので、ぜひご参考になさってくださいね。
いつ起こるの?
まず、食中毒はいつ起こるのでしょうか。季節により発生する原因というのが違ってきますが、夏場と意外にも冬場も起こりやすいとされます。夏場に多く発生する食中毒は細菌が原因となるものです。代表的なものとして腸管出血性大腸菌(O157等)やカンピロバクター、サルモネラ属菌など。細菌の多くは湿気を好むため梅雨時期などは細菌による食中毒が増えます。冬場に多く発生する食中毒はウィルスが原因となるものが発生します。代表的なノロウイルスは二枚貝に潜んでいたり、調理者から食品を介して感染する場合があります。
冬の食中毒の特徴
冬に起こる食中毒の最大の原因はノロウィルスで、11月から2月が一番かかりやすい時期です。ノロウィルスは乾燥に強く4℃で8週間、20℃で3~4週間生存します。吐物が細かい飛沫となって空気中を浮遊したり、一度乾燥しても浮遊し口の中に入って感染することもあります。また、子どもの場合はロタウィルスにも注意が必要です。ロタウィルスは急性胃腸炎を引き起こす感染症で乳幼児から子どもに多く発症し、他のウィルス性胃腸炎に比べて下痢や嘔吐が激しいのが特徴です。このように冬の食中毒は食物より人から人へ感染が多くなるので注意が必要です。
食中毒の症状
食中毒の主な症状としては下痢や激しい腹痛、嘔吐、発熱などがあります。特に乳幼児は病原菌に抵抗する力が弱いためウィルスや最近が体内に入ると食中毒になりやすいとされています。大人と同じものを食べて食中毒になっても、乳幼児の方が症状が重くなったりもしますので十分に注意しましょう。
予防法について
そして食中毒の予防法としてよく聞かれるかもしれませんが「つけない」「増やさない」「やっつける」があります。調理する前や食べる前、またペットをさわった後やトイレに行った後など、食べ物に菌を付けないようしっかりと手洗いを行うようにしましょう。また肉や魚を保存する際は10度以下で保管するようにし、他の食品に菌を付けないようラップや密閉容器を用いて保管するようにしましょう。次に、調理する際はしっかりと熱を通しましょう。食材についた菌やウィルスは加熱すると死滅するものが多いため、ウィルスは90℃で90秒以上、細菌は75℃以上で1分以上の加熱をするようにしましょう。
この食中毒予防でやはり1番大切だとされるのは手洗いです。原因となる菌のほとんどが人の手を介すと言われていることもあり、丁寧に手洗いをすることを推奨します。水でサッと洗っただけでは汚れがとれないため、石鹸やハンドソープを用いて、手の甲、爪の間、指の間、手首までしっかりと洗うようにしましょう。
ご自身やご家族の健康を守るためにもしっかりと予防を行い、美味しい食事ができるよう心掛けてみてくださいね。