子どもにおやつをあげるには

子育てノウハウ

おやつについての疑問

おやつの時間になると子どもは大喜び。嬉しそうにおやつを食べている顔を見るとこちらも嬉しくなってしまうほど。しかし、食事はきちんと与えているのにおやつの時間は本当に必要なのか、いつのタイミングでどれくらいの量を与えれば良いのかと考える方もいらっしゃるかと思います。そこで今日は子どもに与えるおやつについて簡単にご説明させていただきますので、ぜひ参考になさってくださいね。

子どもにとってのおやつとは

子どもにとっておやつは必要なのかという疑問に対して、答えは「必要」です。おやつは子どもにとっての補食です。すくすく成長するためにはたくさん栄養をとることが必要になってきますが、子どもはまだ一度にたくさんの量を食べることができなかったり、その日の体調や気分によっても食べる量が変わってくるため、1日3食の中では完全に栄養を取ることが難しくなります。そこで食事だけではとり切れない栄養をおやつで補ってあげるという役割を担っています。

どのようなおやつがいいの

それでは、おやつが子どもの成長にかかせないことがわかりましたがどのようなおやつを与えれば良いのでしょうか。まずカルシウムや鉄分やビタミン、たんぱく質などが摂れるおやつです。どれも身体をつくる上では欠かせない栄養素。子どもの成長に重要なこれらの栄養素が摂れれば、「補食」としては完璧です。続いて塩分や糖分、油分の少ないものです。特に砂糖が多く使われているおやつなどは、甘くておいしいためたくさん欲しがるようになったり、虫歯になりやすい恐れがあります。また油分の多いものは将来生活習慣病につながってしまう恐れもあるため、子どもの健やかな成長のためにはこれらを控えるようにしましょう。続いて、なるべく噛み応えのあるものを選ぶようにすると良いです。噛み応えのあるものは必然的にかむ力を鍛えてくれます。噛むという行為は歯並びを良くしてくれたり、虫歯予防につながったり、さらには脳の成長にも役立ちます。ではこれらを加味したときに、具体的なおやつはどのような物があげられるでしょうか。おせんべいやヨーグルト、野菜チップス、フルーツ、グミなどがあります。これら以外にも栄養のあるおやつはたくさんあるので、子どもの成長を意識しながら選ぶようにしましょう。

適量はどのくらい

いくら子どもが欲しがるからといって、甘いお菓子を欲しがるだけ与えるのは良くありません。そもそも、3歳〜5歳の子どもに必要な1日の摂取カロリーは、女児で1,250kcal、男児で1,300kcalです。そのうち、おやつとして摂取するのは1割くらい。つまり、125~130 kcalが目安となります。外遊びが多かったときやお昼ごはんが少なかったとき、お腹が空いているときなど、状況によっておやつの量が増えることもあると思いますが、多くても200 kcal以下に押さえれば、夕食が食べられなくなるようなことにはならないでしょう。
わかりやすい計り方としてオススメなのが、子どもの手のひら。甘いお菓子やスナックは、子どもの片手に軽く乗る量までを、プリンやケーキは手のひらサイズを、それぞれ目安にするという方法です。子どもにも「おやつは〇〇ちゃんのおてての分までだよ」と伝えると、理解しやすいので、お菓子を買うときやケーキを取り分けるときに説明してみましょう。

いつのタイミングで与えるの

続いておやつをあげる時間帯ですが、食事との間隔が2~3時間空けると良いです。よく3時のおやつと言いますが、昼食と夕食の間の時間を考えると、だいたい15時くらいになります。生活リズムを整えるという意味でも毎日決まった時間にあげるようにしましょう。

最後に

おやつは子どもにとって、ただ単にご褒美というわけではなく、大切な成長のための補食ですので良質なおやつを決まった時間にあげるようにしましょう。