ひな祭りを子どもに伝えよう
キッズパーク豆知識
2024.03.01
3月3日はひな祭りの日ですね。桃の節句とも言われ、日本では大切にされてきた行事のひとつでもあります。
女の子のいるご家庭では、ひな人形を飾ったりしている所もあるでしょう。
この伝統的な行事を引き継いでいくためにも子どもに伝えていかなければなりませんね。
しかしその由来などについてあまりご存じない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は子どもにもわかりやすく伝えられるような伝え方やひな祭りの由来などについて簡単にご紹介させていただきます。ぜひ、ご家庭でお子さんと楽しんでくださいね。
目次
ひな祭りの由来
まずひな祭りと言えばイメージするのは女の子が主役の行事であること。
ひな人形を飾り、ひなあられやちらし寿司を食べることをイメージする方が多いと思います。
どうしてこのような習わしがあるのでしょうか。
ひな祭りの由来には諸説ありますが、中国の「上巳の節句」というものが日本に伝わったとされています。
節句の頃は邪気が入りやすいとされていたこともあり、その邪気を払うための行事が行われていたそうです。
その行事というのが人形に「自身の悪いところを」を撫でつけて川に流して厄払いするといった方法です。
これを「流し雛」と言います。そして人形がだんだんと立派になって貴族の子どもの間で「ひいな遊び」が流行り、人形のおままごとと結びついたそうです。
これがひな祭りに変わり、現在のひな祭りのような人形を飾る風習が定着したそうです。
ひな祭りの意味
ではこのひな祭りの意味にはどういったものがあるのでしょうか。実は「女の子の美しく健やかな成長を願う」といった意味が込められています。
また、桃の花を飾る意味としては、桃の花には魔除けの力があると信じられていたことから桃の花を使用されていたそうです。
こどもに分かりやすく伝えるには
では、このひな祭りを子どもに上手く伝えるにはどうしたら良いでしょうか。
まずは絵本を読んであげる方法があります。
視覚的にもわかりやすくなっており、子どもも興味を持ってくれるでしょう。
また実際に雛人形を一緒に飾るときに先ほどの由来をわかりやすく伝えてあげるのも良いですね。
もっとひな祭りを楽しむために、一緒にちらし寿司や蛤のお吸い物、ひなあられなどを用意するのも楽しいです。
また、男の子も楽しめるようにお内裏様や五人囃子になりきる遊びなどを取り入れると、「なんで女の子だけ?」という思いをせずに平等に楽しむことができます。
また紙コップなどを使ってひな人形などを製作するのも楽しいですね。
以上のようにひな祭りは女の子の健やかな成長と健康を願う大切な行事のひとつです。
ぜひお子さんと一緒に飾り付けなどをしながら楽しんでくださいね。
7段飾りには大切な意味がある
最近はあまり見かけなくなった7段飾り。今ではあまりスペースを占有するものは好まれない傾向があるため、見たことがないという人もいるでしょう。
それぞれには大切な意味があります。
お内裏様とお雛様
お内裏様は天皇陛下のお姿を模しているとされています。紫宸殿で行われる、天皇と皇后の結婚式を表現しているそうです。
三人官女
三人官女は優秀な女性の証であり、仕事ができる身分の高い女性とされています。左側の官女が持っているのは長柄銚子(ながえちょうし)の中のお酒が減ったときに継ぎ足す道具で、右側の官女が持つのが長柄銚子(ながえちょうし)です。
五人囃子
能楽を演じる囃子方(はやしかた)と、地謡(じうたい)の少年5人のことを指します。左から太鼓(たいこ)、大皮鼓(おおかわつづみ)、小鼓(こつづみ)、笛、扇を持つ謡い手、と並んでいます。
随臣(右大臣・左大臣)
警備の役割をする武官で、矢を背負っており力強い印象です。
仕丁
結婚式に出席している中で唯一の庶民で掃除道具もしくは外出時の道具を持っています。
お道具:嫁入り道具や御輿入れの道具などがあります。