子どもの人見知りとの付き合い方について
子育てノウハウ
2023.09.26
人見知り。大人でも便利にこの言葉を使っている方もいるのではないでしょうか。でも大人の人見知りと子どもの人見知りはちょっと違いますね。
大人は「知らない人とはすぐに仲良くなれません」とか「人と打ち解けられるまでに時間がかかります」とか、言い訳?のような使い方をしているかもしれません。
また、飲み会などの誘いにも「私人見知りだから」と都合の良い理由で断っている人もいるでしょう。また、あまり付き合いたくない人の集団に関わりそうになった時に、うまく断る理由にもなります。他者もそういわれたら「お断りの意味」と捉えるでしょう。大人の使う「人見知り」はいろいろな裏の意味も含んでいます。でも仕事となれば「私、人見知りです」なんて言ってられません。だって仕事ですから!
ここでは子どもの人見知りと、そんな子どもとの付き合い方について考えてみましょう。
目次
とにかくかわいい!人見知りの子の表情
小さな子ども話しかけた時に、誰とも構わずにこにこ答えてくれる子もいれば、プイっと後ろを向いてお母さんの陰に隠れてそーっとこっちを見る・・・どちらでの子どもは可愛く、その表情にこちらも癒されます。ですから、その子が人見知りでも話しかけたこちらにとってどんな子でもその子らしく個性的なものです。
ちょっと親は心配なんだけど
「うちの子はお友達と仲よくなりたいのになかなか打ち解けられない」「とにかく人見知りが激しく友達の輪に入っていけない」そんなお悩みを持つ保護者の方は多いでしょう。あまり会わない祖父母にまで人見知りを発揮!?する子も多いですね。親はどうしても子どもの発育が心配になるもの。「うちの子、このまま大人になっても激しい人見知りが直らなかったらどうしよう・・・」そんなことを考えてしまいがちです。
人見知りはいつからいつまで続くの?
生まれたばかりの赤ちゃんは人見知りをしません。まだ自分の身近な人と他人の区別がつかないからです。生後6か月頃になると徐々に人見知りが表面化してきます。帰りが遅くなかなか普段接することのできないお父さんにも人見知りを発揮してしまうこともあります。基本的に人見知りは2歳ころまで続く、と言われています。でも人見知りは成長過程で健全な発達の証ともされているので、心配する必要はありません。
子どもの人見知りと、どう付き合ったらいいの?
まず大切なのは人見知りをしている子どもには無理に近づいたりしないことです。子どもは知らない場所や知らない人をとても警戒します。そんな警戒心を抱いているときに無理にその子と距離を縮めようとしても難しいのが現実。そんな時は、例えばその子が好きなおもちゃで遊んでいる時に「これはなあに?」「これはどうやって遊ぶの?」など話しかけながら、少しずつ様子を伺って距離を縮めていきましょう。また、正面にどんと居座ると威圧感を感じてしまう子どももいるので、横に座って同じ目線でおもちゃを触ったりすることが大切です。
また、人見知りの子にはつねに笑顔で話しかけましょう。笑顔の人に子どもは安心感を持つことができます。声のトーンも気を付けて。大きな声を出さず落ち着いた口調でゆっくり高めの声で話しかけてあげましょう。
その子の保護者と親しくすることも〇
子どもの保護者と親しく接することもいいでしょう。子どもは自分のお母さんやお父さんが仲良くしている人であれば大丈夫だ、と感じます。両親と親しく話している時にその子が間に入ってきて話してくれる、なんてことも良くあります。
その子なりの成長とポジティブに受けとめて
子どもが人見知りかどうかは、その子の個性。人見知りでも否定的に考えることはありません。短所は長所の裏返し、なんて聞きますよね。人見知りの激しい子は、とても慎重で用心深いところが個性でありその子のいい面と捉えてあげましょう。