子どもに伝えよう!おせち料理それぞれの意味・由来

キッズパーク豆知識

お正月になると食べる「おせち料理」。
重箱にきれいに詰められた料理には、ひとつひとつに「願い」や「意味」が込められています。
せっかく食べるなら、その由来を子どもと話しながら味わってみませんか?
「どうしてこれが入っているの?」と会話をしながら食べることで、お正月の文化をより深く楽しむことができますよ。

 

◆ おせち料理ってなに?

「おせち」はもともと、季節の節目に神様へ感謝を伝えるために準備する特別な料理のこと。お正月のおせちは、1年を元気に、そして幸せに過ごせるようにと願いを込めて作られています。
また、保存がきく料理が多いことから、昔は「お正月の間は台所の神様にお休みしてもらう」という意味もあったとそうです。

 

◆ おせち料理に込められた願い

おせちの一品一品には、家族への思いや願いが込められています。子どもたちにぜひ、「元気にすごせますように」「うれしいことがいっぱいだといいね」など、やさしい言葉で伝えてみてください。

・黒豆 … 元気に働き、健康に過ごせますように
・数の子 … 家族が増え、にぎやかに暮らせますように
・田作り(ごまめ) … 作物に恵まれ、よい収穫がありますように
・昆布巻き … 「よろこぶ」との語呂合わせで、うれしいことがたくさん起こりますように
・紅白かまぼこ … 赤は魔除け、白は清らかさ。「新しい一年をきれいな心ではじめよう」
・栗きんとん … 黄金色で金運を表し、運が集まりますように
・海老 … 腰が曲がるまで長生きできますように
・れんこん … 先の見通しがよくなりますように

 

◆ 五段の重箱の意味

おせちを詰める重箱にも意味があるのをご存じでしょうか。
そもそも重箱は、「福を重ねる」「幸せが何度も続く」という願いを込めて使われているもの。五段重ねの重箱は、段ごとに意味があるといわれています。

1段目 … お祝いの料理(黒豆・数の子・かまぼこ など)「めでたいことを願う段」
2段目 … 焼き物(鯛やぶりなど)「力強く、元気に過ごす段」
3段目 … 煮物(根菜中心)「家族の土台をしっかりと育む段」
4段目 … 酢の物・和え物など「心と体の調子を整える段」
5段目 … 空のままにしておくのが習わし( 「これから来る福を迎え入れる場所」とされています)

つまり、「まだまだ良いことがやってきますように」という未来への願いが込められているのです。

 

◆ 地方ならではのご当地おせち

実は、おせち料理は地域によって少しずつ違います。
その土地でとれる食材や、歴史・文化が反映されているのです。もし帰省先や旅行先でおせちを食べる機会があれば、「この地域ではどうしてこの料理が入っているんだろう?」と家族で話してみると、さらに文化に触れられます。

例えば…

関西では、味がしっかりした「棒だら」や、丸いままの大根を使う「丸いものは縁が切れない」という考え方が根づいています。
関東では、見た目が華やかなかまぼこや伊達巻が多く、重箱もきれいに段ごとに分けることが一般的です。
北海道では、海の幸が豊富なため、いくらや鮭、松前漬などがよく入ります。
九州では、甘い味付けのおせちが特徴で、黒豆やごぼうがふっくらとやさしい甘さで煮られます。

 

◆ おせちは「家族のはじまりの会話」

おせち料理には、家族を想うやさしい願いがつまっています。
「元気でいようね」「楽しい一年にしたいね」
そんな気持ちを言葉にしてみると、よりあたたかな時間になるはず。
このお正月は、ぜひ子どもと一緒に意味を話しながら味わってみましょう。