いつまでOK?歯並びに影響?指しゃぶりのやめさせ方
子育てノウハウ
2025.03.28
目次
指をしゃぶりをするのはなぜ?
指しゃぶりは、赤ちゃんにとって本能的な行動の一つです。胎児の頃からすでに指を吸う様子がエコー写真で確認されることもあります。指しゃぶりには、以下のような理由があります。
・安心感を得るため:母親のお腹の中にいた頃の名残や、寂しさ・不安を和らげるために行うことがあります。
・眠る前の習慣として:指しゃぶりをすることでリラックスし、入眠しやすくなることがあります。
・好奇心や退屈を紛らわすため:周囲の物に興味を持ち始めた赤ちゃんが、自分の手を発見し、その感触を楽しむこともあります。
・歯の生え始めの違和感:歯が生え始める時期には、歯茎のムズムズした感覚を和らげるために指をしゃぶることがあります。
指しゃぶりはいつまで?
赤ちゃんが指をしゃぶるのは自然な行動であり、生後すぐから見られます。新生児期から乳幼児期にかけては、安心感を得るためや眠る前の習慣として指しゃぶりをすることが多いですが、成長とともに自然と減少していくのが一般的です。
しかし、3歳以降になっても指しゃぶりが続く場合は、歯並びや顎の発達に影響を与える可能性があるため、適切なタイミングでやめさせることが望ましいとされています。特に、4~5歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりをしている場合は、積極的に対策を考えることが大切です。
指しゃぶりが歯並びに与える影響
長期間の指しゃぶりは、以下のような影響を与えることがあります。これらの影響は、特に永久歯に生え変わる6歳ごろまでに改善できるよう対策をとることが理想的です。
・出っ歯(上顎前突):上の前歯が前方に出てしまう
・開咬(かいこう):前歯が噛み合わず、前歯の間に隙間ができる
・噛み合わせのズレ:歯並び全体が乱れることも
・発音への影響:歯並びの乱れが原因でサ行やタ行の発音に影響が出る場合も
指しゃぶりのやめさせ方
指しゃぶりをやめさせるためには、子どもが安心してやめられる環境を整えることが大切です。無理に叱ったり、厳しく禁止すると逆効果になることもあるので、優しく根気よくアプローチしましょう。
1. 子どもの気持ちを尊重する
子ども自身が「指しゃぶりをやめたい」と思えるように促しましょう。たとえば、「○○ちゃんは大きくなったから、お口をお休みできるかな?」と前向きな声かけをするのがおススメです。
2. 指しゃぶりをしにくい環境を作る
指しゃぶりが習慣になっている場合は、手を使う遊びを増やしたり、寝るときにぬいぐるみを握らせるなどして、自然にやめられるように工夫しましょう。
3. 指しゃぶりの代わりになるものを見つける
安心感を得るために指しゃぶりをしている場合は、別の方法でリラックスできるようにするとよいでしょう。たとえば、タオルやぬいぐるみを抱く、好きな音楽を聴くなどの習慣を作るのも効果的です。
4. 成功したら褒める
「今日1日指しゃぶりしなかったね!すごいね!」と成功したときに褒めてあげると、子どものやる気につながります。小さな達成を積み重ねることで、自然と指しゃぶりを卒業できるようになります。
5. 必要なら歯科医や専門家に相談する
もし、歯並びに影響が出ている場合や、なかなか指しゃぶりがやめられない場合は、小児歯科や小児科の専門家に相談してみるのもよいでしょう。歯科医からのアドバイスを受けることで、より効果的な対策を見つけることができます。
まとめ
指しゃぶりは幼児期にはよく見られる行動ですが、長く続くと歯並びや噛み合わせに影響を与えることもあります。焦らず、子どもの気持ちに寄り添いながら、無理なくやめられる方法を試してみてください。
親子で楽しみながら指しゃぶり卒業を目指しましょう!