褒めて伸ばそう!わが子の上手な褒め方

子育てノウハウ

子どもを育てるうえで「褒める」ことはとても重要です。適切な褒め方をすると、子どもの自己肯定感が高まり、自信を持って成長することができます。しかし、褒め方によっては逆効果になることも。
このページでは、わが子の能力を伸ばす上手な褒め方とそのコツをお伝えします。

 

褒めることの大切さ

子どもは、褒められることで「自分は大切な存在だ」と感じ、自己肯定感が育ちます。また、成功体験を通じて次の挑戦への意欲が湧き、成長する力が生まれます。

[褒めることのメリット]
・自己肯定感を育てる
・チャレンジ精神が芽生える
・親子の信頼関係が深まる
・感情の安定につながる

 

褒め方のコツ

ただ「すごいね!」「偉いね!」と漠然と褒めるだけでは効果が薄いこともあります。効果的に褒めるにはポイントを押さえることが大切です。

(1)具体的に褒める

何をどう頑張ったのかを明確に伝えましょう。

❌「偉いね!」
⭕「最後まで頑張ってお片付けできたね!」

(2)行動や努力を褒める

結果だけでなく、努力や過程を評価すると、挑戦すること自体に価値を感じるようになります。

❌「100点すごいね!」
⭕「問題をよく考えて頑張ったから100点取れたんだね!」

(3)タイミングを逃さない

褒めるべき場面を見逃さず、行動が終わった直後に褒めることで、子どもに印象が強く残ります。

❌ 後日になってから褒める
「そういえば昨日、お片付けを頑張ってくれてありがとう。」
⭕ その場で褒める
「おもちゃをきれいに片付けられたね!助かったよ、ありがとう!」

(4)子どもの目線で褒める

大人にとって当たり前のことでも、子どもにとっては大きな挑戦かもしれません。その努力を見逃さずに褒めましょう。

例:「初めて自分で靴を履けたね!頑張ったね!」

(5)短くシンプルに伝える

褒める言葉が長いと、子どもに伝わりにくいことがあります。シンプルに伝えることで理解が深まります。

❌ 褒める内容が冗長すぎる
「お片付けをしてくれてありがとう。やっぱり○○ちゃんはお片付けが得意なんだよね。こうやって頑張ってくれるとお部屋がきれいになって、お母さんも気持ちよくて、本当に助かるな~。」
⭕ 短く褒める
「お片付け、上手にできたね!ありがとう!」

 

褒めすぎに注意!

過剰に褒めると、子どもが褒められること自体を目的として行動するようになる場合があります。また、他人からの評価に依存しやすくなる可能性もあります。

ありのままを受け入れる
失敗したときも「大丈夫だよ、次があるね」とフォローすることが大切です。

結果ばかりを褒めない
成功しなかった場合にも「挑戦したこと自体がすごいよ」と声をかけましょう。

周りと比較しない
「○○ちゃんより上手!」という褒め方は、プレッシャーを感じさせることがあります。

 

シチュエーション別褒め方の例

(1)初めて挑戦したとき

「初めて自転車に乗れたね!すごい勇気だね!」

(2)失敗から学んだとき

「転んじゃったけど、もう一回挑戦してみたところが偉いね!」

(3)兄弟や友達と協力したとき

「お兄ちゃん(お姉ちゃん)と仲良く遊べたね!優しくできてすごいよ!」

(4)困難を乗り越えたとき

「難しかったけど、最後まで頑張ったからできたね!」

 

褒めることがもたらす未来

褒められる経験は、子どもの成長に大きな影響を与えます。自己肯定感を育んだ子どもは、社会に出たときにも自分を信じ、前向きに行動する力を持つようになります。
親として、日々の小さな成長を見逃さず、心を込めて褒める習慣を続けましょう。

 

まとめ

「褒める」は、親が子どもに贈ることができる最も大切な愛情表現の一つです。上手に褒めることで、子どもが自信を持って伸び伸びと成長していくサポートをしましょう。
忙しい毎日の中でも、ぜひお子さんの頑張りを見つけてたくさん褒めてあげてくださいね!